ホルモンでお食い初め

広島在住、30代男性会社員のお食い初め(初体験)記録

土佐犬の闘犬を見る(動画あり)

2017年5月、念願のとさいぬパーク(旧:土佐闘犬センター)に行ってきた。「とさいぬパーク」なんて可愛らしい名称からは想像もできない、建物に描かれた殺意に満ちた土佐犬の絵が堪らない。この絵をたまたまGoogleマップで見て以来ずっと行ってみたい場所であった。5月4日に訪問、目の前で繰り広げられる闘犬に感銘を受けつつ帰宅、またいつか行こうと思っていた矢先の5月11日、突然の閉園発表。訪問から2週間後の5月19日には52年続いた営業が終了した。

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Googleマップを見ながら思わず「嘘だろ」と呟いてしまった絵。

土佐闘犬センターは高知の観光名所桂浜にあることもあってか、訪問時は大層な賑わい。施設内には大きな土産屋と、闘犬場、土佐犬資料室、飼育スペースがあった。殺意の土佐犬絵を生で見て満足していたところ、闘犬観戦のアナウンスが流れる。せっかく来たしと観戦料1500円を払い、2階の闘犬場へ。※ちなみにこの日は約2時間おきに計4回の闘犬が行われていたが、毎日開催されるものではないそう。

闘技場は半径3mほどのリングを囲む形でひな壇式に約100席ほど。まず横綱の土俵入りショーとして土佐健龍 號が登場。初めて見る土佐犬はどっしりと構え強者の存在感を放ちつつも、あの絵に満ちていたような殺意は微塵も感じられなかった。闘犬とは言え人に飼われている犬なのだ、と僕はすっかり油断した。

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土佐健龍 號の撮影タイム。横綱の落ち着きと存在感に感嘆の声が上がる。

横綱が退場し、いよいよメインイベントの闘犬である。横綱よりも二回りほど小さいものの、動きにキレのある2頭の土佐犬が飼い主に連れられ入ってきた。戦闘開始。その時の一部始終が下記の動画である。

闘犬に抵抗のある方は閲覧をお控えください

油断していた。容赦なく顔を噛み、そのまま左右に振り回してダメージを与える様、腹の底から響く呻き声、飛び散る唾液。あの絵の通り、殺意を感じる。試合終了の4分が過ぎて飼い主が引き離そうとしても噛んだ相手を離さない、炎を近づけても離さない。劣勢にあった犬の耳は一部が裂け、ブラブラと揺れていた。それでも逃げない、闘う。その強さ、である。目が離せなかった、いいものを見させてもらった。

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血や灰など闘いの跡が残る

闘技場のそばには土佐犬の飼育スペースもあり、ここでは実際に子犬との触れ合いも楽しめる。毛並みに艶があり、人懐こく、愛らしかった。土佐犬の飼育は自治体によっては規制がかけられているようで、普通の生活の中でなかなか目にすることが無い。土佐闘犬センターが無くなったことで、いっそう遠い存在になってしまった気がする、残念だなぁ。

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