ホルモンでお食い初め

広島在住、30代おじさんのお食い初め(初体験)記録

紙飛行機大会で生の昇竜拳を見た

あなたは、紙飛行機を何秒間飛ばせるだろうか。5秒だろうか、10秒だろうか。想像して欲しい、この世にはA5サイズで折った紙飛行機を29秒もの間飛ばす人がいる。
紙飛行機の全国大会がある、との情報をネットで見つけ興味が湧いた。2018年3月18日開催「第1回 JAL折り紙ヒコーキ全国大会」。大会は紙飛行機の滞空時間を競うもので、小学生以下の部と中学生以上の部に分かれている。この中国地区予選が、2月18日に広島開催されると言うことで参加してきた。紙飛行機に情熱を注ぐ中年男子に交じって、自分も "YEAH !!" とか言いながら魂を奮わせてみたかったのだ。

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色々な折り方がある紙飛行機。

肝心の紙飛行機だが、恐らく20年以上折っていない。情熱中年への関心からの応募とはいえ、大会に水を差さないよう勉強することにした。

紙飛行機を知る

調べ始めて早々、「折り紙ヒコーキ協会」なる存在を知る。この協会の会長こそ、冒頭で紹介した、滞空時間29.19秒のギネス記録を持つ戸田さんである。このギネス記録を出した紙飛行機は「スカイキング」と呼ばれ、Youtubeにはその折り方解説動画が何本もアップされている。

ひとまず、Youtubeや協会のサイトで紹介している様々な紙飛行機を折ってみては、狭い部屋の中で飛ばす、を繰り返しレベルアップを図った。

ちなみに、Redbullによる紙飛行機の世界大会(Red Bull Paper Wings 2015)が開催されていたり、学者風の白人がプレゼンしながら楽しそうに紙飛行機を飛ばす動画が結構な数再生されていたりと、意外な発見があった。今まで自分が知らなかっただけで、愛好家の多い世界なのかもしれない。

紙飛行機を飛ばす

色々な種類の紙飛行機を折っては投げる、を繰り返していたが、狭い室内では2秒も飛べば壁に当たり、本当に飛んでいるのかわからない。もう折り方の勉強は十分。次は投げ方とちゃんと飛ぶのかを知るため、広い場所で投げることにした。

やって来たのは広島駅前のとあるオフィスビル。自分の会社が入っているわけでは無いので、部外者の侵入ではあるが、この日は土曜だ、人はいないのだ。我ながらベストプラクティスだわ、、などとエレベーターホールの広いスペースで紙飛行機を飛ばしていると、まさかの掃除業者との遭遇オチ(土曜日までご苦労様です)。。仕方なく、ビルの上層階にある駐車場で練習した。

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広い駐車場を独占。一応、防犯カメラにはお辞儀しておいた。

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駐車場の目の前は広島駅。この高さから紙飛行機を飛ばすと楽しいだろう。

結果的に、狭い室内で投げていた時には気付けなかった発見はあったが、にしても滞空時間4秒が精いっぱいの現実。何をどうやったら29秒も飛ばせるのか、全くイメージが湧かない。運にかけて、予選会では5秒を目指すことにした。
その夜、たまたま戸田会長がギネス記録を出した際(?)の映像を見つけた。下記がそれ。上か!上に飛ばすのか!!

正しい投げ方は昇竜拳だった。

いざ、予選会へ

2018年2月18日(日)、中国地区予選会当日。会場の広島工業大学体育館には、大会関係者を除き80名ほどが集まっていた。その中には、トムクルーズばりにMA-1を着こなす中年、書類ケースのような箱に大量のメモ書きと紙飛行機を入れている中年の姿が見える。求めていた情熱中年。彼らのような、自分の型を前面に出す生き方にカッコよさを感じる。

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会場の様子。家族連れやカップルもいる。

まずは予選。A〜C(Dだったかも)の各ブロックに約20名ずつが分けられる。予選通過タイムは10秒以上で、通過者が10人に満たなければ上位10名が通過となる。1人2投。

Aブロックの16番目、僕の順番が来た。周りでは10秒超えもちらほら出る中、目標5秒の僕ではどうにもならん…が、せめて全力(強パンチ)の昇竜拳で散りたい!と放った1投目。ふわふわと宙を舞い、まさかの9秒2!当たった!私の昇竜拳がE.本田(スーパー頭突き中の)の頭部をえぐった!興奮しながら2投目を投げようと構えると、指導員から待ったの声。物言いがついたのだ。

僕の飛行機を念入りにチェックし始める指導員。こちらはもう気が気ではない。テープを使ったり、サイズ違いの紙を使ったり、そんなルール違反は一切していないはず。集まり始める周囲からの疑惑の目に数秒前までの笑顔も消え、床の一点をじっと見つめる僕。そんな私に指導員が一言、「この折り方は違います」。スカイキングの折り方と違うということだった。実際、折り方は変えているが、そもそもスカイキングでないと駄目と言うルールは無い。そんな話をしていると、別の指導員がやって来て事なきを得た。焦った。動揺の中投げた2投目は9秒ちょうどだった。

この折り方をベースに、機体を安定させるために羽のサイドを少し立てる等アレンジして大会に臨んだ。

予選を終え、A組2位、全体では8位となり決勝進出。予選で10秒を超えていたのは、5名ほどだった。僕はと言えば、もうこの時点で満足していた。決勝は1人5投。僕も5発の昇竜拳を放ち、うち1発がクリーンヒット。10秒5を記録し、最終順位は5位となった。つまり中国地区5位、とも言える。自己紹介に使える!

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10秒5の記録と、頂いた賞品。この紙飛行機は後生大事にする。

話を戻すが、1位の方(高校生くらい?)は圧巻だった。記録こそ約14秒と大きな差は無かったものの、投げ方が明らかに慣れている。しゃがんだ姿勢から大地を蹴り上げると同時に体が開かれ、勢いそのまま天空に向かって槍投げをするような動作、いや昇竜拳。これこそ昇竜拳だ。Youtubeで見た戸田会長のそれに近かった。

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優勝者の昇竜拳。まっすぐの軌道で天井付近まで打ち上げられる。

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昇竜拳いろいろ

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優勝者もそうだが、若い方はやはり昇竜拳に勢いがある。

全くの紙飛行機初心者だったとは言え、今回大会に参加して良かった。まだ見ぬ世界の1つを知れたし、実際に紙飛行機を飛ばしてみて、ふわふわ飛行する様に快感も感じた。あと、大会が終わってからと言うもの、例えば職場などで、「このフロアの中では、僕が一番滞空時間長く飛ばせるし…」などと考えては偏った自信に励まされたりもしている。なんせ私は中国地区5位ですから。

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テニスでも紙ヒコーキ大会の会場案内でも大活躍の錦織選手

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会場となった広島工業大学

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どうでも良いが、大会前日にホルモン屋でテールスープを食べたところ、飛行機っぽい骨があったので縁起物として持ち帰った。

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