ホルモンでお食い初め

広島在住、30代男性会社員のお食い初め(初体験)記録

サラダチキン必勝法!アタリチキン研究の成果とその結末

サラダチキンにはアタリとハズレの2種類がある。その事実に気付いている人はどれだけいるだろうか。そして残念なことに、普段皆さんが口にしているほぼ全てはハズレチキンだ。故に、アタリチキンの存在を知らぬまま、やれタンパク質が手軽に摂れるとか、ダイエットに良いなどと言っては今日もハズレチキンを買っている。笑止。サラダチキンを買う目的などこの世に1つしかない。アタリチキンを追い求めるため、それだけだ。

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セブンイレブンのサラダチキン(スモーク)。これはアタリチキンか否か、見分けることはできますか?

アタリチキンとの出会い

2018年春、セブンイレブンのサラダチキンを初めて買った。所詮胸肉、パサパサで不快なただの肉塊でしょ!美味しさなど全く期待せず、逆に不味さには期待していた。そんな肉塊を口にして数秒後、私の身体に衝撃が走る。「こんな旨いもん食べたことねぇ…」

パサパサと思われた肉は弾力に富み、噛む度に旨味汁という名の幸福が口いっぱいに広がる。永遠に噛んでいたい、ただただ美味い。食べ終わるとすぐにセブンイレブンに向かい、今度は2つ購入。ところが、次に食べたサラダチキンはパサパサの不快な肉塊だった。嘘でしょ!期待値とのあまりのギャップに眩暈がした。あのサラダチキンはどこに行ったのだ。

そこからハズレチキンを食べ続ける日々が始まる。あの美味すぎるアタリチキンの気配は一向に感じられない。あれは夢だったのか…そう思い始めた頃、下記の記事、投稿をネットで見つけた。やはり、アタリチキンは存在する!

アタリチキンは与えられるものでなく、自ら掴むもの。

アタリチキンは幻でなく事実存在する。闇雲にバットを振ってもボールに当たらないならば、相手(アタリチキン)を研究すべきだ。自らの手で掴み取るのだ。

研究開始。サラダチキンを食べ続ける中で、アタリチキンらしさを微妙に感じさせる個体があった。ならば、アタリに現れる特徴を見出し、その基準に当てはまるものだけを手にすれば、永遠にアタリチキンだけを食べ続けられるはずだ。
流れとしては、セブンイレブンでアタリと思われる個体を選別、購入し、帰宅後に撮影。厚み、形状、指で押した際の弾力などを記録した上で実食し、予想したアタリ度合いとの差を確かめる、というもの。

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研究記録の一部。

半年間、週に2個程度食べ続け、研究個体数は60を超えた。結果、100点ではないものの、40点程度のアタリチキンの特徴は感じ取れるようになった。その特徴も絶対ではなく、感覚によるところも大きいが、その傾向を挙げるとこうだ。

  • 肉の厚みは2cm未満
  • 厚薄の差は0.5cm以内、できれば均等が理想
  • 肉のどの部分も均等な弾力
  • 肉の繊維方向は問わない(水平でも垂直でも交差でも)

以上4点。おいおいそれだけかよチキン野郎!、そう言いたいのは私も同じだ。半年続けて何となく見えた特徴がこの4つだけである。あの時食べた最高のアタリチキンを追い求めて研究を続けた半年間。にも関わらず、100点どころか40点の個体すら自信を持って見分けられない有様に苛立ちが募る。

どこかに光は無いものか。藁にもすがる思いで同僚にも相談してみた。「美味いサラダチキンの見分け方を知らないか」。日頃、よくサラダチキンを食べると言うその同僚は自信満々の笑みでこう答えた。「ローソンのが美味しいよ~!」。ローソン…か。
「そうじゃない!根底を覆すのは止めてくれ!!」私の怒声が夕方のオフィスに響き渡った。もう精神は限界だった。

サラダチキンとの別れ

40点のアタリチキンなど、不味くは無いだけのハズレチキンだ。もう少しどうにか出来たんじゃないか、本気度が足りなかったのか…。なかなか悔しさは消えないが、もう、私には研究を続けるだけのガッツは残っていなかった。何より、飽きた。サラダチキン飽きた。もう食べたくない。当初は「好きではない」程度だったサラダチキンだが、「大嫌い」になった。さようなら、私のサラダチキン。

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研究時に撮影したサラダチキン画像が大量にあったため、鶏への感謝を込めてモザイクアートにした。

研究をやめてから2ヶ月が過ぎ、今この記事を書いている。時間を空ければ、再度研究への熱意が蘇るかもしれない、と期待していたが何も変わらない、サラダチキン大嫌い。もうこの気持ちが変わることも無いだろう。これがアタリチキンを追い求めた末の結末である。

もし、アタリチキンの見分け方を知っている方がいたら、ぜひ教えて欲しい。そんな情報が世に漏れれば、全国の全てのセブンイレブンに行列ができるだろうが。
しかし、最初に食べたあの完全なるアタリチキンは本当に美味しかった。あの味を知ってしまった者は魔道を歩む。同じ道を歩む者が現れないこと、とは言え魔道を突破する勇者が現れることを願いつつ、サラダチキンとの決別の誓いをここに記す。