ホルモンでお食い初め

広島在住、30代男性会社員のお食い初め(初体験)記録

改良ベタの種類と、色や模様ごとの呼称を理解する

きっかけは「アルマゲドン」だった。どこかのネットで見た、「アルマゲドンのベタ」という文字列に時が止まった。何なんだそれは。ブルース・ウィリスが検索画面に溢れるばかりで的を得ない。改めて思うと、ベタに関する呼称は恐らく定義がされておらず、自分自身も普段曖昧に使っていることが多い(ファンシーとかキャンディとか)。この際だから調べてみることにした。

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ベタ「ジョーカー」。と書くとそれっぽいが、実際にはいない(上の画像は着色したものです)
オリジナル超人ならぬ、オリジナルベタを考えるのも面白い。

ここでは、ベタ・スプレンデンスを原種とする1. 改良ベタの種類2. 色や模様ごとの呼称について取り上げます。なお、各説明は、ネットやベタの本を参考にまとめたものです。参考にしたサイト等は記事末で紹介しています。
※以下、頑張って調べましたが、「これは違うよ」みたいな箇所があれば指摘してもらえると嬉しいです。

1. 改良ベタの種類

2. 色や模様ごとの呼称


1. 改良ベタの種類

トラディショナル(ベールテール)

最も古くから親しまれる改良ベタ。尾びれの先端が尖る。とても丈夫で、安く手に入る(500円程度で売られている)。赤や青の単色の個体をよく見るが、カラーバリエーションは多い。

 
 
 
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クラウンテール

ヒレ先が細く伸び王冠のようになっているベタ。厳密には、軟条(レイ)が突出している。最近は品種改良が進み、より複雑な形の尾ヒレをもつ個体も出てきている。

 
 
 
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コームテール

クラウンテールの亜種。各ヒレ先がクシ(コーム)状になっている。

 
 
 
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キングテール

クラウンテールの亜種。各ヒレ先がY字に分かれている。

 
 
 
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プラカット

ヒレが短く、改良ベタの中で最も原種に近い形をしている。非常に丈夫で、尾腐れ等ヒレの病気にもかかりにくい。ヒレが短い分、泳ぎが早く、ジャンプ力も高い。タイでは「ベタファイト」で使用されることもあり、最も人気のある品種。タイ語のプラ(魚)、カット(噛む)が由来。

 
 
 
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プラカットハーフムーン

プラカットとハーフムーンの交配種。尾ヒレが約90度以上開くものを言う。市場に流通するプラカットの多くがこのタイプ。

 
 
 
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プラカットクラウンテール

プラカットとクラウンテールの交配種。

 
 
 
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プラカットダブルテール

プラカットとダブルテールの交配種。

 
 
 
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スーパーデルタ

ハーフムーンほど尾ヒレが開かないタイプ。尾ヒレの開度は120~180度未満のもの。開度は条件内でも尾ヒレそのものが小さい場合は「デルタテール」と呼ばれる。

 
 
 
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ハーフムーン

ヒレが180度開く品種で、日本で最も人気が高い。各ヒレは大きく美しい反面、流木などちょっとしたことで裂けるため、他の改良ベタと比べて美しく育てるのが難しい。尾ヒレが180度以上開くものは「オーバーハーフムーン」と呼ばれる。

 
 
 
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フルムーン

満月のように丸い状態にまで各ヒレが開く品種。ダブルテールにハーフムーンをかけ合わせて作出 。

 
 
 
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ローズテール

ハーフムーンの改良品種。尾ヒレがさらに大きく、花びらのように広がったもの。「ハーフムーン・コンノック」とも呼ばれる。タイ語でコンは羽、ノックは鳥を意味する。

 
 
 
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ハーフサン

クラウンテールとハーフムーンの交配種に、背ビレの大きなダブルテールを交配させた品種。半円に開く尾ヒレと、各ヒレ先に僅かに突出する軟条(レイ)が特徴。レアな品種で、国内の流通量も少ない。

 
 
 
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ダブルテール

ヒレが上下2つに分かれた品種。厳密には、尾ヒレの上のものは元々は背ビレで、下のものが本来の尾ヒレである。奇形を固定した種であるため、稚魚の奇形率は他の種と比べて高い。ただし、品種としてのダブルテールは、トラベタやプラカット同様に丈夫。

 
 
 
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ダンボ(エレファントイヤー)

胸ビレが大型化した品種。呼び名の由来は象の耳のような姿から。

 
 
 
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ジャイアン

プラカットの改良品種で、大きく成長するベタ。成体では、体長が10cmを超える。

 
 
 
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2. 色や模様ごとの呼称

2-1. 色や色数を基にした呼称

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色や色数を基にした呼称のグルーピングイメージ。

ソリッド

全身が単一色に染まった個体を指す。イリデセンスウォッシュのないものほどハイグレードとされる。

 
 
 
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イカラー

ボディとヒレが別の色で2色に分かれている個体。

 
 
 
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マルチカラー

イカラーの定義に当てはまらない2色以上の個体。

 
 
 
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マーブル

マルチカラーの1種で、マーブル状の模様になる個体。模様の変化が起こりやすく、成長過程で大きく印象が変わることも少なくない。

 
 
 
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ファンシー

マーブルの1種で、3色以上で構成される個体。判断が難しいカラーパターンの多くが、このタイプに分類されがち。

 
 
 
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ニモ(キャンディ)

マーブルの1種で、イエローやオレンジを特徴に持つベタ。 名前の由来はディズニー映画のファインディング・ニモ。キャンディとも呼ばれる。

 
 
 
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鯉(KOI)

マーブルの1種で、錦鯉によく似た、赤、白、黒を基本に構成されたベタ。

 
 
 
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タイガー

マーブルの1種で、鯉ベタの赤が黄色になったタイプを呼ぶ。

 
 
 
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トリバンド

マルチカラーの1種で、ボディ、ヒレの付け根、ヒレ先でカラーが分かれている個体。

 
 
 
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マスタードマスタードガス)

イカラーの1種で、ボディが青、ヒレが黄色のベタ。マスタードガスとも呼ばれる。

 
 
 
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2-2. ヒレや鱗に現れる模様を基にした呼称

ドラゴン

光沢系ベタの1つ。体と頭は銀白色で、ヒレに赤や黒など別の色を持つベタを指す。

 
 
 
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カッパー

光沢系ベタの1つ。鋼鉄色のような輝きを持つベタを指す。英語の銅を意味する「Copper」が由来。

 
 
 
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サムライ

諸説あり。1つは、アメリカでプラカットを指す場合の呼称。もう1つは、エラぶた上と背ビレ下側に光沢を持つベタの呼称。instagramで#samuraibettaで検索すると、普通のプラカットが出てくる。

 
 
 
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ギャラクシー

光沢系ベタの1つ。体表の一部に光沢の鱗が入ったベタを指す。 

 
 
 
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エイリアン

光沢系ベタの1つ。目の表面を光沢のある色素に覆われたベタを指す。

(2019年9月8日修正)
種間雑種のワイルド系改良ベタの呼称。スプレンデンス・グループに属するマハチャイエンシス種、スマラグディナ種、スティクトス種などが交雑される。一般的に、色はブルーやグリーンで、尾ビレや尻ビレに格子のような模様が見られるベタが多い。
※スプレンデンス種を原種としないベタですが、例外として記録します >exclusive614さん 情報ありがとうございました!! ]

 
 
 
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バタフライ

胸ビレ、腹ビレを除く各ヒレが白く縁取られれているベタ。この縁取りが透明の場合は「クリアフィン」と呼ばれる。縁取りの境界線が明瞭で、かつ同円心状になっている個体ほどハイグレードとされる。

 
 
 
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ダルメシアン

ヒレに小さなレッドスポット(赤い点・円状の模様)を持つベタ。

 
 
 
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アルマゲドン

ダルメシアンの1種。オレンジの体色に同系色のレッドスポットが入ったベタ。オレンジダルメシアンとも呼ばれる。

 
 
 
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ヘルボーイ

赤い体色の一部が黒に覆われたベタ。この2色以外の色の面積が広くなると、マーブルなど別の呼称となる。

 
 
 
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2-2. ヒレや鱗に現れる模様を基にした呼称

イリデセンス

鱗に現れる輝点の呼称。

 
 
 
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ウォッシュ

鱗に現れる黒ずみの呼称。

 
 
 
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下記は参考にさせていただいたサイトや書籍です。ありがとうございました。

Betta BaseーBook VOL.01―改良ベタを楽しむために

Betta BaseーBook VOL.01―改良ベタを楽しむために