ホルモンでお食い初め

広島在住、30代おじさんのお食い初め(初体験)記録

2020年春に向けて言いたい、私が好きな若尾文子作品ベスト5

吉報が届いた。2020年春、若尾文子映画祭開催。久しぶりにニュースに流れる若尾文子情報に、仕事どころではなかった。しかも自分にとっては、若尾文子を好きになったきっかけでもある「若尾文子映画祭」である。今から約3年前に開催された、第一回目の「若尾文子映画祭 青春」。そこで見た「しとやかな獣」の若尾文子に目を奪われて以来、今に至っている。

映画祭は約1年後と少し先の話になるが、私の頭の整理も兼ねて「若尾文子出演作私的ベスト5」と「レビューサイトなどでのランキング」を紹介したい。映画祭の時、作品選びの参考になれば幸いです。

f:id:lomotani:20190220235123j:plainふと我に返ると、職場の28インチモニターいっぱいに若尾文子のセクシー画像が開かれていた。美しい。
「卍」のスチール写真。

私的若尾文子出演作ベスト5

若尾文子が出演する映画は、1952年の「死の街を脱れて」から2005年の「春の雪」まで計160作品。このうち30作品ほどしか見ていないが、個人的に好きな5作品を挙げるとこうなった。

1. 清作の妻
清作の妻 [DVD]

日露戦争前夜、一家の生計を支えるため、お兼(若尾文子)は60を超えた老人に囲われるが、まもなくして老人は財産の1000円をお兼に遺して他界。大金を手に入れ、お兼の母は上機嫌で村に戻るが、村人たちの目は冷ややかで、お兼は物憂い日々を過ごす。そんな中、彼女は実直な模範青年・清作(田村高廣)と相思相愛になり、周囲の反対を押しのけて結婚するが...。

監督:増村保造 / 出演:田村高廣殿山泰司 / 制作:1965年(93分)

極に追い込まれる人間の一部始終に引き込まれる。妾、村、戦争。暗い影を背負いつつ1人たくましく生きる若尾文子の美しさが過ぎる…。まさに盲目的。居候の兵助(小沢昭一)の愛らしさも見もので、それが余計に村社会の嫌らしさを際立たせている。

2. しとやかな獣
しとやかな獣 [DVD]

アパートが立ち並ぶ郊外の団地、前田家はその四階の一角を占めている。父は元海軍中佐、戦後どん底の生活を経験した彼は、子供たちを踊らせるあやつり師になった。息子には芸能プロの使い込みをやらせ、娘は小説家吉沢の二号である。息子は会社の会計係三谷幸枝と関係があった。子供を抱え夫に死なれた幸枝が生きる道は、体を使うほかなかった。男の誘惑に巧みに乗り、大いに貢がせる。彼女に接した男たちはみな彼女に翻弄されていく。

監督:川島雄三 / 出演:伊藤雄之助山岡久乃 / 制作:1962年(96分)

他人の金をいかに得るか、もしくは都合よい愛人を傍に置くか、に執着する不快な人たちしか出てこない作品。若尾文子も同様だが、唯一、怒りや哀願といった感情に任せず、淡々と計画的に事を遂行する姿に応援してしまう。白黒つけず、グレーに生きる心の強さが印象的。

3. 妻は告白する
妻は告白する [DVD]

穂高の岩壁で遭難した三人組。岩にしがみついた若い男の体に宙吊りになった二人の体重がかかる。一番下に夫、真中に妻、そして若い男は妻の愛人。妻はナイフを取り出しザイルを切り離す。妻と愛人は助かり事件は法廷へ持ち込まれる。殺人か。自己防衛か。夫にかけられた五百万円の保険金。妻と愛人の情事の確証、果たして有罪なのか、無罪なのか。

監督:増村保造 / 出演:川口浩小沢栄太郎 / 制作:1961年(92分)

今で言うストーカーな若尾文子が堪能できる作品で、恐い。頭にあるのは川口浩への欲望のみで、周りが一切目に入らない女がそこにいる。若尾文子自身、役に取り憑かれているとしか思えず、異様なエネルギーが画面から溢れている。圧巻の演技だと思う。

4. その夜は忘れない
その夜は忘れない [DVD]

週刊ジャーナルの記者、加宮は原爆記念特集号取材のために広島出張した。そこで、親友の行きつけのバーで美貌のマダム秋子に出会う。憂いを含む彼女の顔に心惹かれていくが、彼女は、加宮の取材の話を聞くと急によそよそしい態度になっていった。 彼女は被爆者であり、その身体で女の幸せを望むことは許されない、と思っていたのだ。

監督:吉村公三郎 / 出演:田宮二郎川崎敬三 / 制作:1962年(96分)

本作を推すのは、個人的な環境によるところが大きい。と言うのも、私が住む広島が舞台だからである。1960年頃の広島の様子が見られる楽しさや、今現在も残るあの場所に若尾文子(或いは田宮二郎)が映る驚きがある(映画内で映る広島各所の、当時と今の様子を比較した記事はこちら)。

5. 男はつらいよ 純情篇
男はつらいよ 純情篇 HDリマスター版(第6作)

旅から帰った寅次郎は、またしても自分の部屋に下宿人が居ることに腹を立てる。しかし、下宿人が飛び切りの美人だと知ると態度を180度変え、鼻の下を伸ばして生活を送るようになる。事情を聞くと、夕子は夫とうまくいかず、そのため別居を決意したのだという。夕子のつらい立場に同情した寅次郎は、たちどころに夕子に惚れてしまうが、ある日、夫が夕子を迎えに来たのであった。

監督:山田洋次 / 出演:渥美清宮本信子 / 制作:1971年(89分)

寅さんはもう最高だ。主題歌の歌詞にある「きょうも涙の陽が落ちる」は、山田洋二監督が助監督を務めた川島雄三監督が好んで使った「サヨナラだけが人生だ。」に通じると思う。寅さんを見るたびに前を向く力をもらえる。若尾文子的には、本作は大映が倒産した1971年の公開。活躍の場を映画の世界からテレビ、演劇の世界に移した頃の、貴重な姿を映している。


レビューサイトでのランキング

若尾文子出演作に対する評価を、レビューサイト等から3つ集めた。

Filmarks

※調査ページはこちら。レビュー数が10以上で、かつスコアが4.0以上の作品を抽出(2019年2月23日時点)。

  • 4.3点
  • 4.2点
    最高殊勲夫人
  • 4.1点
    清作の妻、雪の喪章、しとやかな獣、やっちゃ場の女、閉店時間、偽大学生、青空娘
  • 4.0
    赤い天使、女の小箱より夫が見た、赤線地帯、祇園囃子

みんなのシネマレビュー

※調査ページはこちら。レビュー数が5以上で、かつスコアが7.5以上の作品を抽出(2019年2月23日時点)。

  • 8.25点
    祇園囃子
  • 8.00点
    赤い天使、雁の寺
  • 7.96点
    しとやかな獣
  • 7.81点
    華岡青洲の妻
  • 7.57点
    女は二度生まれる
  • 7.56点
    妻は告白する

若尾文子映画祭 青春」開催時のファン投票

※「若尾文子の人気作品ベスト10発表!日本が誇るファムファタールの魅力に迫る - シネマトゥデイ」より

  1. しとやかな獣
  2. 赤い天使
  3. 最高殊勲夫人
  4. 女は二度生まれる
  5. 清作の妻
  6. 卍(まんじ)
  7. 妻は告白する
  8. 青空娘
  9. 「女の小箱」より 夫は見た
  10. 浮草

個人的には、今回の映画祭で下記の作品を見てみたい。
死の街を脱れて、十代の性典、偽大学生、卍、祇園囃子、雪の喪章、美貌に罪あり、閉店時間、やっちゃ場の女、婚期

私の住む広島では、我らが自慢の映画館「八丁座」さんが上映してくださるはず。楽しみに待ちたい。