ホルモンでお食い初め

広島在住、30代男性会社員のお食い初め(初体験)記録

大相撲 平成29年11月場所(九州場所)観戦

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平成29年11月場所を見に福岡国際センターへ行ってきた。TVとは違い、やはり生で見る相撲は良い、有無を言わさず観客の意識を引き込む迫力がある。観客も夢中だ。1人カラオケさながらの絶叫スー女も多いし、壮年男性による怒号にも似た野太い声援「千代丸ー可愛いよー!」が聞こえたりもする。1人で声を張って応援することに違和感のない空間だ。サッカーや野球のような集団スポーツ、集団での声援とはまた違う個の闘いが土俵の内外で繰り広げられているようだった。

白鵬の優勝でほぼ決まりかなという13日目。08:10の開場と同時に入場し、ヒョロヒョロの序ノ口あたりを睨みつけては親方目線の指導プレイ(脳内)を楽しむ手もあったが、せっかくなので相撲部屋の稽古を見に行くことにした。

箱崎にある伊勢ノ海部屋へ。幕内では勢関と錦木席が所属しており、会場の国際センターからも近い。08:30頃到着、稽古場を覗くと若手5名ほどが話しながら土俵上をすり足で動いていた。この時間であれば稽古は始まっているはずだが…と思っていたら案の定稽古はお休み…。他に行くあてもないので若手の様子を覗いていると、浴衣を着た明らかに先輩格の力士が登場。胸でも貸すのかと見ていると、後輩を追いかけまわして遊び始める。蹲踞の姿勢になったので立会いの練習かと思えば、何故かそこからキャッチャーのスローイングの練習。笑った。溢れる中学の部活感。土俵上で見る顔とまるで違う、これはこれで良いものを見させてもらった。ちなみに、ただ1人で見学する僕を気遣ってか声をかけてくれた先輩格の力士、その時は気付かなかったがまさかの錦木関だった。優しい方だ。

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放生会でも有名な筥崎宮近くに宿舎を構える伊勢ノ海部屋

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錦木関による可愛がりから逃げる若手

11時、国際センターに入場。館内は飲食販売が充実していないため、近くのコンビニでしこたまお菓子等購入しておいた。自席(椅子席B西1列35番)で朝+昼食を兼ねたハッピーターンをバリバリ食べていると、隣の席にまさかのスー女2人組(可愛かった)が着席。いたたまれず席を離れて館内を散策することに。

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会場の福岡国際センター

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平日の12時前、さすがに人は少ない。

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通路脇では取り組みを控えた三段目が気持ちを高めたり、リラックスしていたり。

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館内には印刷所もあった。

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だお。

来場者へのプレゼント企画もよく目についた。LINEの大相撲公式ページを登録したらクリアファイル、13:00~先着200名にカレンダーなど。ただ、すごく並ぶ。カレンダーは12時半に並んで、受け取れたのは13:15、「並んでる時に取組が見れんの辛いよね~」という声も聞こえた。相撲協会としては16時の幕内土俵入りまで客を飽きさせない狙いもあろうが、お昼から会場入りするような客は十両も幕下も、その下の階級の取組にだって興味を持ってる人も少なくないだろう。

カレンダーを受け取り売店でグッズ等を見ていると、警備員が忙しく動き始めた。幕内力士の会場入りが始まった。13:30から最後の白鵬関が会場入りした15:30まで2時間立ちっぱなしで見た。入り待ちをする客は、床に貼られたテープの領域内でしか立ち止まることを許されず、そこから半歩でも足が出ようものなら警備員が飛んで場所移動を言い渡される。そんなルールは当然知らない観客が次から次に領域外に立ち止まるため、警備員は親鳥のようにせわしなく動いていた。その様子を見るのも一興。

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逸ノ城関。自分史上1番好きな力士。意外にも声援が少なく、逸ノ城グッズもほぼなかった。新入幕時の快進撃以来勝ち越し負け越しを繰り返し全くパッとしないが、彼はまだ実力の5割も出せていないと思っている。力を発揮できれば間違いなく誰よりも強い。加えて顔も可愛い。応援しているぞ!

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白鵬関。結局この九州場所でも優勝した。強い。悪い話も出ては来るが、横綱としてしっかり勝ち続けており、誰も到達できないことをやってのけている。彼以上に今の相撲界を引っ張れる力士、関係者はいない。

横綱の会場入りを見届け、席に戻ったらすぐに幕内の土俵入りが始まった。3階の椅子席Bからでも割とよく見える。幕内の取組みが始まり、終わるまで約2時間。あっという間の時間だった。 

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ちなみに、まだ白鵬の一強時代は続きそうだが、勢いのある若手の存在も今回知れた。幕内では阿武咲や貴景勝十両では阿炎、幕下では炎鵬。特に阿炎は背も高く、絵になる。その姿に遠藤のような凛々しさを感じた。ぜひ幕内で、早く見たい。来年、再来年あたりには、今挙げた若手の力士たちが相撲界を牽引しているかもしれない。