ホルモンでお食い初め

広島在住、30代男性会社員のお食い初め(初体験)記録

「空白の天気図」に見る広島原爆と枕崎台風

「空白の天気図」という小説を読んだ。まぁ面白くて、夢中で読んだ。原子爆弾とその直後に襲来した枕崎台風により壊滅的被害を受けた広島で、自ら被害に逢いながらも責務を全うする広島地方気象台の台員たちの姿を描いた話。

たまたまGooglemapで江波山気象館(旧広島地方気象台)を見つけ、調べる中でここを舞台にした本小説を知った。なぜ枕崎という鹿児島県の一地方の名が付いた台風と広島が結びつくのか。広島に住み、かつ奥さんの出身地が枕崎市である僕にとってはとても興味深い作品なのだ。

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江波山気象館(旧広島地方気象台)。1934年竣工。2017年11月11日撮影

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ベタ繁殖不成立の記録(動画あり)

ベタを飼いはじめて1年半が過ぎた2017年夏、繁殖を試してみた。ベタを飼うきっかけとなった本「ソロモンの指環」の中で描かれる、繁殖時のベタの不思議な行動を目の前で見たかったのだ。加えて、ヒレの形状や体色がどのように遺伝されるかにも興味があった。

結果を言えば、タイトルの通り繁殖させることができなかった。相性が悪かったのかそれはわからないが、どのような環境や手順で試したか、ベタはどのような行動を見せたかを記録しておく。繁殖にあたっては、以前の記事の「繁殖(繁殖方法、稚魚飼育、遺伝)」の章にまとめた各サイト等を参考にさせてもらった。

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お見合い中のメスを威嚇するオス

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2017年の広島で追う、若尾文子と「その夜は忘れない」

1962年公開の映画「その夜は忘れない」。戦後17年が経った広島市を舞台に、人々の意識から消えつつある原爆被害を取材するため東京からやってきた新聞記者(田宮二郎)と、そこで出会ったバーのマダム(若尾文子)の葛藤を描いた作品。
若尾文子さんの美しさに加え、広島に住む僕としては身近な場所の半世紀以上前の姿も楽しめる貴重な一作であるが、映画の中に映るあの場所は2017年現在どうなっているのか。気になったので行ってみた。若尾文子ファン的には聖地巡礼でもある。

その夜は忘れない [DVD]

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ベタ(熱帯魚)飼育情報まとめ

トウギョの闘いは、片方の死に終わることがきわめて多い。ひとたび興奮がたかまって、短刀の第一撃が加えられたならば、わずか数分のうちに鰭がザックリと切りこまれる。
体長わずか二、三センチのトウギョの突撃はじつに強く猛烈で、もし彼があやまって水槽のガラスにぶつかったときなどは、その音がはっきりと聞こえるほどだ。

コンラート・ローレンツ著(日高敏隆訳)「ソロモンの指環」より

この文章を読み、僕はトウギョ(闘魚)、つまり「ベタ」を飼った。

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土佐犬の闘犬を見る(動画あり)

2017年5月、念願のとさいぬパーク(旧:土佐闘犬センター)に行ってきた。「とさいぬパーク」なんて可愛らしい名称からは想像もできない、建物に描かれた殺意に満ちた土佐犬の絵が堪らない。この絵をたまたまGoogleマップで見て以来ずっと行ってみたい場所であった。5月4日に訪問、目の前で繰り広げられる闘犬に感銘を受けつつ帰宅、またいつか行こうと思っていた矢先の5月11日、突然の閉園発表。訪問から2週間後の5月19日には52年続いた営業が終了した。

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Googleマップを見ながら思わず「嘘だろ」と呟いてしまった絵。

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なぜ「生茶」ばかり買ってしまうのか

別に「生茶」の味が好きなわけではない。「綾鷹」でも「お~いお茶」でも何でも良い。味の好みを言えるほど、味の違いを感じていないしそもそも意識したこともない。なのに、ふと僕の机の上には「生茶」しかないことに気付く。どういうことなのか。呪われているのか。面白いので理由を探ることにした。

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ふと机の上に「生茶」しかないことに気付き、思わず写真を撮った

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岩国市ミクロ生物館へ行く

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生物学者福岡伸一さんの本を読んでいて、岩国にミクロ生物館なるものがあることを知った。小学生や研究者ならまだしも、会社勤めのサラリーマンがミクロ生物など見る機会などなかなかない。それにゾウリムシだとかミドリムシだとか、奴らミクロ生物の組織構造の異様さたるや。仮に人間サイズになった奴らがそこらで蠢いていたら…などと思いながら岩国へ行ってみた。

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パーントゥ捕獲作戦 2017(予選敗退)

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パーントゥを捕獲したい、捕獲したつもりで捕獲されたい。その強い思いを胸に10月6、7日を2017年のパーントゥ開催日と予想した前回の捕獲作戦から早2ヶ月半。まだ開催日がいつなのかもはっきりしていない中、僕の2017年のパーントゥは早くも終わった。ミッション失敗である。悲しくて悲しくてやりきれないが、来年の雪辱のため何が起こったのかその一部始終を記録する。

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4度目の正直。「出張!なんでも鑑定団」観覧

開運!なんでも鑑定団」が好きだ。掛け軸や西洋画にまるで興味はないが、誰が描きどんな経緯で生まれたものか、また依頼人はどのような経緯でそれらを手にしたのか、その物語に興味を惹かれいつも見てしまう。ふと番組内の1コーナー「出張!なんでも鑑定団」って観覧募集してるのか気になり調べてみたら、やってるじゃないか。全国各地の市役所等がサイト上で募集してるじゃないか。胸躍り早速応募した、それが今から約1年半前である。

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「すごいメモ。」から学んだアイデア出しを楽しむ5つの手法

学生時代に友達とした「何のためにメモを取るか」というやり取りを覚えている。「忘れないため」という僕に対し、その友達の回答は「忘れても良いように」だった。「記録」という同じ目的のための行為とはいえ、考え方によって全く別の答えになるもんだなぁ、面白いなぁと妙に感心してしまった。

今回読んだ「すごいメモ。」では、上で話した記録のためのメモを過去メモ、考えを拡げアイデアに繋げるメモを未来メモとし、未来メモを書くための手法が具体的に紹介されている。コンスタントに、効率的に企画を生むための手法であると同時に、アイデア出しを楽しむための手法でもある。その中でも特に参考にしたい5つを記録する。

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